Red, black and white ancient rice grains piled up together in a bowel.

バケツ古代米 3: だっこく、もみすりと古代米ご飯

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収穫は成功だった!何人かに一口の古代米を食べさせることができそうだった。

しかし、収穫したのはトウモロコシではないので穂(ほ)についたままだと食べにくいかもしれない。米の粒を穂からとる作業は脱穀(だっこく)と言う作業だ。現代のお米生産では、稲(いね)をコンバインなどの機械によって収穫する時に、大体脱穀が同時に行われる。

古代米の苗を私にくれたペンギン水族館では人力の脱穀機によって脱穀を行っている。稲栽培の規模は少しでも大きくなると機械を使うことが重要になってくると思うが、私がしている8つのバケツ稲の程度だと機械を使わなくていい。

ペンギン水族館の足踏み式脱穀機械 2023-11-03

前にネットで見つけたJAによるバケツ稲ガイドには機械を使うよりもっと素朴な脱穀仕方が書いてあった。この仕方では稲に付いている米の粒を空け牛乳パックの中に落として集める。牛乳パックの中に穂を入れて、稲の茎を牛乳パックの口でぎゅっと押えながらゆっくりと穂を牛乳パックから引っ張り出す。これをうまくすると粒がパラパラと気持ちよくパックに落ちる。

よっしゃ!穂から種もみが取れた。しかし、このままだとまだ食べそうにないのだ。

次は種もみからもみ殻を抜く作業だ。これは籾摺り(もみすり)と言う。もちろん、今の時代では一般的に電動機械で行われている。人力脱穀機を持つペンギン水族館の人たちでも籾摺りのために近くのコイン精米機を使っているようだ。

機械がない場合はJAのガイドによると野球ボールとすり鉢で籾摺りができるようだったので、我が校の子供達の力を借りたら何とかできると思った。

ボールとすり鉢を安く購入ために、ダイソーに行ってみた。すり鉢はあったが、野球ボールはなかったので、その代わりにゴム製の‘リラックスボール’を買った。

準備ができたら子供達を呼んで一回、皆で籾摺りを挑戦した。しかし、すり鉢で籾摺りをすると、かなり時間がかかる。すり鉢とボールは6つのセットしかなかったこともあって、人が多くても一発にできるどころか、ちょっとしか進めなかった。

赤米の籾摺りし方

それから毎日のように昼休みになると、私が外に座って籾摺りをしていた。たまに近くに遊んでいた子供が手伝ってくれたけど、一人でしていた日がどんどん増えた。この籾摺り地獄から救われたのは、6年生の何人かが籾摺りを一回やってみたら、楽しいだと思ってくれたこと。その後、ほぼ毎回に手伝いに来るようになった。やはりこの作業は一緒にできるチームが望ましい。

子供の力でいよいよ種もみを全部玄米にすることができた!古代米を玄米のままで食べるから、精米する必要がなくてさっそく炊く予定を立てた。

 赤米黒米緑米
135g26g36g
223g16g32g
335g/36g
古代米のそれぞれのバケツの玄米収穫量

それぞれのバケツの収穫量は上の図で表している。古代米の種類を分けてそれぞれの味がしてみたかったが、こんな量を種類別々で炊くのは手間がかかると思って、結局3種類の古代米を混ぜて炊いた。

よく洗ってから多めの水を入れて炊飯器の玄米設定で炊いた。

炊けました!赤い!

米を炊く数日前に全校を回って、何の作業を手伝ってくれたかを子供達に尋ねた。二つ以上の作業をしてくれた子を炊く特に食べに来てくださいと誘った。炊いた古代米をいっぱい手伝ってくれた子供達に少しずつ分けた。「おお!おいしい!うまい!」という声ふうなが多かった!

私も食べてみたらかなりおいしいと思った。私は赤米ご飯(白ご飯に少し赤米が入っている料理)以外に初めて古代米食べたけれど、いい印象だった。食感はもちもちで、味がほんのりと甘かった。赤米ご飯と似ていたが、赤飯より複雑な濃い味がしたように思った。

最後まで読んでくれてありがとうございます!これで、この学校のバケツ古代米ストーリーの閉幕が来た。また次回のブログでは、もう一つの学校で育てたバケツ古代米の話について書く。バケツで米を作るために注意する点も入っているからバケツで米を作ってみたい人は是非読んでみてください。


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