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ここまで無事に育てられてきた稲が大分大きくなった。今回のブログでは、収穫の完了までの様子を見せたいと思う。
8月16日ー8月25日 稲が咲き始める
8月16日(田植えから57日目)にいつも通りの観察をしたが、稲の茎がすごく膨らんでいるのに気付いた。茎の中にできている穂がそろそろ出てくると思われた。
稲って花があったのか!?
はい。稲は麦やススキと同じイネ科ですけど、イネ科の植物の花が小さくて普段に思うバラなどのような花と全く違う形がしている。
その翌週の8月21日(62日目)に黒米の穂が出てその中の花が咲いていた!それに赤米の穂はもうすぐ出る状態だった。その次の日(63日目)に赤米も早速咲き始めた。稲の穂は出てすぐ花が咲くのだ。加えて、稲の咲く期間が短い。これは稲がほとんど自家受精であることが一つの理由だ。66日目までには赤米と黒米の穂の半分以上が出て花が咲いた。何日か遅れて陸稲の黒米の穂も出た。
その時、緑米のほうはまだ穂が出ていなかったけど、茎が膨らんでいるように見えた。
8月28日ー9月5日 緑米の花も咲いた
8月28日(69日目)に赤米と黒米のまだ若い穂はどんどん伸びて立派にぴんと立つようになった。
一週間後、9月3日(75日目)に緑米の穂がやっと見えてきた。その日も、陸稲を見に行ったけど、残念なことに、おそらく雑草と一緒にされて学校の管理者に草刈り機で切られてしまったようだった。
9月5日(77日目)に赤米と黒米の穂は、茎が長くなり米粒が重くなったため、穂が垂れ始めた。
同じ日に緑米の花は咲いていた。米は品種によって穂が出るまでの時間が異なることがよくある。長い時間をかけて育つ米は大体収穫量が多いと聞くが、黒米と赤米に比べて緑米の穂は粒がみっしりついているように見えたので、もしかして粒が多いために穂が出るまでの時間が長いのではないかと考えた。
9月12日ー9月13日 黒米、赤米の米粒の様子
9月12日(84日目)に稲の葉っぱが下から枯れ始めた。私はこれが収穫の日が近づいている印としてとらえて、米が順調にできていることを確認するために黒米と赤米の最も熟していそうな米粒を取ってみて見た。
稲の米粒ができている時は、受精の後、まず米粒にでんぷんが送られ、粒の中が乳白色の液体で満たされる。二週間ぐらいたったらこの液体は固くなり始める。黒米と赤米の粒を割って見たら、中身がもう液体じゃなかったけどまだ柔らかかった。 そのため、いつ収穫するべきか悩んでいた。
古代米の収穫タイミングは普通の米に近いだろうと思ったけど、古代米の育て方についての情報はネット上に少なかった。普通の米だったら出穂後40~45日目から収穫ができるようだ。
9月19日9月20日 黒米粒の違い、虫、緑米粒の様子
赤米は綺麗に穂に色がついていたので、私は絶対おいしいお米になると思った。虫もはそんな思いをしているかのように、米粒を食べに来た。
9月19日(91日目)にカメムシが出て来て、米粒をさして中身を吸い取った。幸い、虫の数が少なかったので、全体的に害はあまりなかった。
黒米の穂については、気になることがあった。それは同じバケツの稲でも、穂の見た目がかなり異なったことだ。赤米の場合は、穂も、粒もほとんど見た目は同じだったけど、黒米の粒はそれぞれ見た目が違った。
色以外は、黒米の種もみについている毛のようなひげのような部分も形がそれぞれ違っていた。このサイトに書いてある通り、このひげのような部分は枝梗(しこう)または芒(ぼう、のぎ、のげ)と言うらしい。赤米だとこの芒はとても長くて全部の穂の種もみについている芒の形が揃っている。
黒米の穂の見た目は二つのタイプに分かれる:粒のもみ殻が茶色のタイプともみ殻が黒い緑色のタイプ。最初、黒米の穂の色が違うと気づいた時に、この違いの理由は熟している進歩が違うことだと思った。もみ殻が茶色の穂は熟していると思っていたけど、もみ殻が黒い緑色の穂がずっと色が変わらないままだったので熟している進歩の問題ではなかったみたいだ。
緑色の穂の粒をとって、もみ殻を取り除くと米粒が黒かった。茶色の穂のほうの米粒は茶色で、赤米の粒に似ていると思った。
緑米も立派な穂ができていた。緑米の粒を近くで見ると、もみ殻もその中の米粒も緑色がついていて、もしかしてこれが品種の名前の由来なのかなと感じた。つぶしてみるとまだ柔らかかったので、熟していないと考えられた。
9月25日ー9月27日 緑米の様子と虫害
9月27日(99日目)に違う種類の細いカメムシが出てきた。この虫によって何個かの粒がやられたようだった。
今日また緑米の米粒を見た。前より緑色がなくなってきて、硬かった。
9月27日ー10月3日 赤米収穫
9月27日の一週間前から赤米の90%以上の穂は重く垂れ、色がもう変わらないことから熟していると思ったので、この日(99日目)に収穫した。穂が出てから43日間(田植えから99日目)だったので、一般的の稲とあまり変わらなかった。
先生たちに頼んでその日の昼の放送で「昼休みに稲刈りが行います」というお知らせをしてもらった。数十人もの生徒が来てくれて一緒に稲刈り体験ができた。皆が少しでも体験できるように、最初一人ずつ茎一本をハサミで切ってもらった。切り終わったらバケツごとの稲を高学年の児童達に稲の茎で束ねてもらった。
スズメが米を食べに来る恐れと雨の心配があったで、稲を乾燥させるため空き教室を使う許可をもらった。その部屋の中で棒を二つの台の間にテープで貼って固定してその棒に束ねた稲を干した。 収穫した日の翌日に、干した稲を見ると、実がなっていない米粒がピンク色になっていることがよくわかった。
10月18日 黒米緑米の収穫
10月18日(120日目)に黒米と緑米を収穫した。緑米の米粒を確認したら、もう緑部分がなくなって、熟しているように見えた。黒米はおそらくたいていの穂が既に収穫できたかもしれないけど、穂の見た目が様々だったので、念のために必要以上に収穫を待った。
もう一度放送で子供たちに知らせたら、大勢の子供が来てくれた。赤米の時よりは今回刈る稲のバケツが多かったので、一人ひとりが何本かの稲を刈ることができた。
黒米 57日目に穂が出た。 その63日後に収穫した。
緑米 75日目に穂が出た。その45日後に収穫した。
子供達と楽しい田植え、稲刈り体験ができた。次は収穫した米を食べられるように種のもみを取り除かないといけない。次回のブログでは籾摺り(もみすり)の様子を紹介するので、是非読んでください。
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